2017年5月23日火曜日

パワーワード「power word」「power words」

何かしら強い印象を与える言葉、強烈な表現、インパクトのある表現を指す言い方。肯定的な意味で用いられることもあれば否定的な意味で用いられることもある。人口に膾炙している(流行語である)か否かに関わらず、多分に主観的な感想に基づく評価として用いられる。

イキりオタク,イキりヲタク

「意気がっているオタク」という意味で用いられる表現。いわゆるオタクの性質を濃厚に備えており、当人も自分がオタクであると認めてはいるが、他方で私生活の充実ぶりをこれ見よがしに主張するような傾向もあるような者に対して用いられる。

刺身タンポポ【さしみタンポポ】

(1)刺身の盛り合わせに添えられている食菊(食用菊)の通称。花の大きさからタンポポと誤認されやすい。菊には殺菌作用があり、かつ見た目の彩りや香りも添える。さらに刺身のツマとして食べられる。近年では形骸化しつつある。
(2)単調でつまらない作業、という意味で用いられるネットスラング。食品加工所において刺身盛り合わせにタンポポを添えるだけ作業(のようなもの)という含意で用いられる。

嫁ターン【よめターン】

妻(嫁)の実家にほど近い地方への移住を指す表現。就職や移住について用いられる「Uターン」「Iターン」「Jターン」といった言い方を転用した言い方。

嫁ターンに踏み切る要因は、妻の実家の家業を継ぐため、あるいは妻の両親の家に近い方が子育てに適すると判断されたため、等々、さまざまである。いずれにしてもライフスタイルを重視した考え方といえる。

嫁ターンと同種の表現としては「孫ターン」もある。

孫ターン【まごターン】

子供の祖父母が住む田舎への移住を指す言い方。子育て家族が育児に適した環境を求めて移住する、という意味で用いられることが多い。父母・祖父母の介護のために移住するという意味で用いられることもある。

「孫ターン」の語は就職・移住において用いられる「Uターン」「Iターン」「Jターン」といった言い方を転用した語といえる。孫ターンと同種の表現としては「嫁ターン」のような言い方もある。

キラキラメアド,きらきらメアド

突飛で痛々しさを感じさせるメールアドレスを指す俗な言い方。いわゆる「キラキラネーム」に通じる要素のあるメアド。多分に嘲笑のニュアンスを込めて用いられる。自分の愛称、恋人の名前、ファンタジー的な言葉などが盛り込まれているメールアドレスなどがキラキラメアドと呼ばれる傾向にある。

バースデーブルー「birthday blue」誕生日ブルー

自分の誕生日の前後の期間に憂鬱(ブルー)な気持ちに陥ることを指す言い方。「誰も誕生日を祝ってくれない」あるいは「昔のように盛大に祝ってもらえなくなった」といった実感がもたらす孤独感や虚無感がバースデーブルーの要因となりやすいとされる。

リアペ

「リアクションペーパー」の略として用いられる言い方。リアクションペーパーは、主に大学において、授業の感想や疑問点などを記し授業後に提出する用紙のこと。

ありよりのあり,アリよりのアリ,あり寄りのあり,アリ寄りのアリ

「あり」と「なし」で是非を評価する場面(「ありかなしかで答えるとすれば」という2択)において、「なし」要素を含まない・匂わせない「あり」、すなわち全面的に肯定的な「あり」の意味合いで用いられる若者言葉。

「ありよりのあり」は、「ありよりのなし」、「なしよりのあり」、「なしよりのなし」と対比して用いられる一連の答え方のひとつである。いずれもアリ・ナシの2択において判定の微妙さを表現する言い方として用いられる。

「ありよりのなし」は、肯定的「あり」要素も認めるが総体的判断としては「なし」という意味合いである。全否定のニュアンスを回避するような含意がある。

「なしよりのあり」は、総合的には「あり」と判断するが否定的「なし」要素も感じる、という意味合いである。全面的な肯定はしかねるが・・・・・・という含意がある。

「ありよりのあり」と「なしよりのなし」は、「ありよりのなし」や「なしよりのあり」に込められる「含み」のない、全面的な肯定・否定の意味で用いられる。

すなわち「ありよりのあり」は最も肯定的な評価として位置づけられる。

どうしたんですか待ち【どうしたんですかまち】

いかにも周囲の人に「どうしたんですか」というような声をかけてもらいたそうにしているさまを形容する言い方。テレビ東京系列のテレビ番組「ざっくりハイタッチ」などでよく用いられた。

就社【しゅうしゃ】

「会社に就職すること」「特定の企業に入社すること」といった意味を込めて用いられることのある表現。もっぱら「就職」と対比して言及される。

「就職」と「就社」とを対比するならば、就職は「職に就く」ということであり、すなわち職業に焦点をあてた表現と言い得る。自分の技能が活かせる職業分野に身を投じて生計を立てるといったニュアンスを読み取る余地がある。

就社は、就職と対比して「この企業に入って仕事をする」というような、個々の会社に焦点をあてた表現として用いられる。

就社の語は、「企業理念に惹かれた」「自己実現のための理想的な職場と考えている」といった肯定的な志望の意味で用いられることもあるが、「業績の安定している大企業に入ればひとまず安泰」「できるだけ大企業に入りたい」といった観点を否定的に捉える意味合いで用いられることもある。

電撃結婚【でんげきけっこん】電撃婚

前触れのない、あるいは思いがけい、といった印象をもって受け入れられる結婚を指す言い方。婚約発表もなく、交際していた事実も秘匿されており、結婚の直前直後に公になるさまを指す場合が多い。

「電撃」の語は迅速・突然のニュアンスで用いられることも多く、場合によっては「電撃結婚」もいわゆるスピード婚の意味で用いられることがある。

電撃解任【でんげきかいにん】

組織における役職者の解任を突然に発表または実施すること。解任人事が行われる兆候は特に感じられなかったという驚きや、解任する・されるという判断そのものに対する驚きのニュアンスを込めて用いられる向きがある。特にサッカー日本代表チームの監督の人事の話題で用いられることが多い。

電撃【でんげき】

(1)体内に電流が通った(通電した)際に身体に受ける衝撃のこと。いわゆる電気ショック(electroshock)。体は不随意的に痙攣する。医療行為として行われることもある。
(2)きわめて迅速であり、多分に衝撃的である事柄を形容する言い方。直前まで秘匿され、報道されて公になると世間一般に驚き与えるような事柄に、接頭辞的に付与される。たとえば「電撃発表」「電撃入籍」「電撃結婚」「電撃破局」「電撃離婚」「電撃解任」「電撃訪問」「電撃参戦」というような表現がしばしば用いられる。

お情け枠【おなさけわく】

競技大会などに出場した(出場枠を手にした)が、それに見合った実力がないように思われる、あるいは、実力以外の要素に基づき出場枠が与えられたと思われるような出場者を形容する俗な表現、および、そうした出場者にあてがわれる出場枠の通称。