2014年1月30日木曜日

STAP,刺激惹起性多能性獲得

既に分化した体細胞が、何らかの物理的・化学的刺激を受けることによって初期化し、多能性を獲得することを意味する語。「STAP」は「Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency」の略である。理化学研究所とハーバード大学の研究グループの2014年1月の論文で命名され、STAPによって生じた細胞は「STAP細胞」と呼ばれた。STAPを引き起こす具体的な刺激としては、低pH、剪断刺激、毒素処理などが知られている。

関連サイト:
Stimulus-triggered fate conversion of somatic cells into pluripotency - Nature

魔鏡現象【まきょうげんしょう】「magic mirror phenomenon」

鏡に光を照射した時に、反射光に鏡の裏面の文様が映し出される現象を意味する語。魔鏡現象を観察するためには、鏡面をよく磨き上げ、鏡面と裏面の間をごく薄くするなど、高度な技術が必要とされるが、古代中国や日本で造られた鏡の中には、魔鏡現象を起こす鏡があったことが知られている。

オープンラボ

大学や研究機関などが、主に入学・入所を希望する者に対して研究室(ラボ)を公開し、研究を紹介したり、入試や進路などについての説明を行ったりするイベントを意味する語。「オープンキャンパス」の研究室版ともいえる。

蛍光活性化セルソーティング【けいこうかっせいかセルソーティング】「FACS」「fluorescence activated cell sorting」

蛍光抗体で染色した細胞を流体に混合し、レーザー光などの光を照射することで、細胞を解析するとともに、特定の細胞を無菌的に分取することを可能とする技術のこと。レーザー光などによる細胞の解析では、例えば細胞の大きさや内部構造などを解析したり、細胞表面の蛍光抗体量を定量したりすることができる。細胞の無菌的分取は、「セルソーター」と呼ばれる機器で、特定の細胞を含む液滴に電荷を加えることによって行われ、例えばGFPによる蛍光を発する細胞のみを選択的に分取することも可能である。「蛍光活性化セルソーティング」の語は、「フローサイトメトリー」とほぼ同義で用いられることも多いが、「フローサイトメトリー」の中にはセルソーターを備えていないものもある。

白血球遊走阻止因子【はっけっきゅうゆうそうそしいんし】「LIF」「leukemia Inhibitory Factor」「leucocyte migration inhibitory factor」白血病抑制因子,白血病阻止因子,白血病阻害因子

細胞の成長、増殖、分化などに関係する、IL-6ファミリーサイトカインの一種。LIFR-αと呼ばれる受容体と特異的に結合する。幹細胞は、白血球遊走阻止因子が除かれると分化を開始することが知られており、ES細胞やiPS細胞などの幹細胞を未分化のまま培養する際には、培地に白血球遊走阻止因子が加えられている。