実用的で現代的な日本語の表現について解説する辞書・辞典サイト。ビジネスの現場や電子メール、あるいは職場の上司などから聞いたような、現代的な日本語の中で、特に実用的な場面で利用される言葉を解説します。
2013年11月18日月曜日
お察し【おさっし】御察し
察すること、明示されるまでもなく推測して了解することを意味する表現。相手が推察すること丁寧表現。あるいは、「もう察しがつくというものだ」といった意味で、単に語調を整える程度の意味合いで「お」が添えられている場合もある。
自爆営業【じばくえいぎょう】自爆
商品販売にあたって一定のノルマが課された営業担当者が、自身のノルマを達成できないことが見込まれた場合に、その商品を自腹で購入することでノルマを達成することを意味する語。自主的に行われることもあるが、使用者が営業担当者に対して「自爆」を行うよう圧力をかけ、それに従わない場合には不利益取扱いを行う例もあるといわれる。労働基準法第16条に定められた「賠償予定の禁止」により、「自爆」を強制する規則の制定は禁止されているほか、強制の態様によっては強迫やパワハラに該当することもありうる。
上島システム【うえしまシステム】
お笑いグループのダチョウ倶楽部のネタを参考にした、子育ての一手法のこと。2013年11月に、Twitterのハンドルネーム「アイザック」氏によって命名され、ネット界隈で話題となった。ここで言及されているダチョウ倶楽部のネタとは、俗に「どうぞどうぞ」と呼ばれているネタで、実行が躊躇われる物事を上島竜兵に行わせるために、敢えて他の2人がその物事を積極的に行う素振りを見せることで、上島竜兵が自ら進んでそれを行うように仕向けるという掛け合いのことである。この掛け合いを子育てに応用することで、子供が自主的に物事を行うようになり、子育てが楽になる効果があるといわれている。
ひとり死【ひとりし】おひとり死
高齢者や末期患者などが独りで死を迎えることを意味する語。従来、独りで死ぬことは「孤独死」や「無縁死」などと呼ばれ、ネガティブなイメージが強かった。しかし、近年は前向きに捉えられることもあり、その場合に「ひとり死」の語が用いられることが多い。その理由としては、血縁者に負担をかけないで済むこと、穏やかに死を迎えられることなどが挙げられている。
在宅ひとり死【ざいたくひとりし】
高齢者や末期患者などが、独りで自分の家で死を迎えることを意味する語。社会学者の上野千鶴子が、著書「おひとりさまの老後」や講演会などを通して推奨している。その背景としては、病院で死を迎えることが必ずしも本人の幸福に繋がらないことや、介護施設への入居が本人よりもむしろ家族の意向であることなどが挙げられている。上野千鶴子は、在宅ひとり死の実現のためには、家族の協力やある程度の資金に加えて、24時間対応できる訪問医療や訪問介護などの体制整備が必要だとしている。
スコシア海【スコシアかい】
南アメリカ大陸南東の南大西洋に広がる海域のこと。一部が南極海に含まれる。名称はイギリスのウィリアム・ブルースらが南極探検の際に用いた船、「スコシア号」に由来する。スコシア海の海域およびその周辺には、フエゴ島、サウスジョージア諸島、サウスサンドウィッチ諸島、サウスオークニー諸島、南極半島などが位置している。気候は寒冷で厳しく、過去には探検家のアーネスト・シャクルトンらがこの海域で遭難している。
南大西洋【みなみたいせいよう】
大西洋を南北に分けた際の、南側にあたる海域のこと。東にアフリカ大陸、西に南アメリカ大陸、南に南極海、北に北大西洋が位置する。南北の境界は、赤道とされることもあれば、北大西洋海流と南大西洋海流が交わる北緯8度付近とされることもある。世界中の全ての海の比喩としても用いられる「七つの海」という語には、南大西洋もその一つとして数えられている。
楽単【らくたん】
主に大学生の間で俗に用いられる、「単位が楽に取得できる科目」を意味する語。期末試験がなく、出席やレポートのみで評価される科目が楽単と見なされることが多い。楽単に関する情報は、主にサークルの先輩や同期学生などとの間で交換されるほか、楽単の選択をテーマとした学内冊子が配布されている例もある。
登録:
投稿 (Atom)